Mと過ごす最終日
Mのおばあちゃんの誕生日会にぼくも一緒に誘われた
彼女はぼくと過ごしたいという理由で断った
彼女の両親は残念そうにしていた
その日は出掛けることもなく部屋の中で一日中過ごし
そのほとんどの時間、彼女とくっついていた
「もっといてくれて良いのよ。寂しいわ」
彼女の家族はそういってくれた
でもぼくは先を急いでいた
それにこのままここにいたら自分がダメになる気がした
働きもせず
ただで泊めてもらい
食事を用意してもらい
そしてMと寝る
もしかしたら最高の時間だったのかもしれないな
それでもぼくは家をでた
Mはバスターミナルまで見送りにきてくれた
友人と一緒だったけどぼくは気にせず彼女と長いキスをした
付き合うとかそんな話は一切しなかった
彼女も分かってる
「私、彼とは別れたのよ」
彼女は別れ際にそう言った
「そっか」
とだけ答えた
もう2度と会うことはないかもな・・・・・
この時はそう思っていた
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