お祭りシーズンのこの国では、その時期年に一度のお祭りがいくつか開催されていた
AとAの友人3人と一緒に数日間かけてそれらのお祭りをまわった
Aとは一緒に旅をすることになったが
彼女は休みに入るまでまだ数週間仕事の予定が入っていた
ぼくは一足先に次の国に向かい、そこで彼女を待つことにした
「じゃあねJOJO!ちゃんと待っててよね!」
「分かってるって。あんまり遅くなったら置いてくよ!笑」
束の間の別れの挨拶を交わした
それから2週間
ぼくは一人旅を続けた
ほんとにこれで良かったんだろうか・・・・
そんな思いがなかったわけではない
今まで意識して避けてきた女の子との2人旅を前にナーバスになっている自分がいた
とある湖のほとりの街でぼくは彼女を待った
何日かすると日本人のカップルが同じ宿にやってきた
「こんにちは!」
そう声をかけてきた男性は腕をだらりとさせ
痛みに顔をゆがめていた
話を聞くと転んで肘を強打してしまったらしい
骨が折れてるかもしれない
そう思わせるくらい痛そうな様子だった
持ち合わせていた湿布を全部彼に渡し
カタコトのスペイン語で宿のスタッフや地元のひとたちに病院の情報を聞いてまわった
カップル女性「ありがとうございます。私たちまだこっちに来たばっかりでスペイン語がまったくダメで・・・・・助かりました。お一人で旅されてるんですか?」
JOJO「はい、そうですよ」
そう
今はまだ一人旅だ
「JOJOー!」
「JOJOーーーー!!!!」
Aの声が遠くから聞こえてきた
JOJO「あ、友達とここで待ち合わせしてるんですよ」
やましいことをしてる訳でもないのになんだか言い訳みたいになってしまった
カップル同士だと仲良くなるのが早いらしい
その晩は宿で自炊して4人で食事をシェアすることにした
湖で泳いだり小さなボートで湖畔の村をまわったりしながらゆったり流れる時間を過ごした
「彼女は君のワイフかい?」
現地のひとに何度もそう聞かれた
彼女
友達
どちらも少し違う
これから幾度となく聞かれることになる質問に戸惑った
ぼくたちは湖畔の村を出発した
この日からAとの2人旅がはじまった
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