JOJO「こんばんは!日本の方ですよね?」
日本人女性A「そうですけど・・・・・なんですか?」
はっきりした顔立ちの綺麗な娘が素っ気なく答えた
JOJO「いや、浴衣着てるからなにしてるのかなーと思って・・・・・」
彼女たちは観光客を相手に一緒に写真を撮ってお金を稼いでいるようだった
周りを見渡すと他にもちらほら同様の商売をしているひとたちがいる
日本人女性M「旅行されてるんですかぁ!?わたしたちここに住んでるので良かったら街とか案内しますよ♪明日とか予定ありますか?」
JOJO「ありがとうございます!予定は全然ないのでいつでも!」
日本人女性M「じゃあ明日にしましょ!ねぇA?」
日本人女性A「私は明日予定あるから」
(ふーん、興味がないのは分かるけど態度があからさまだな・・・・・)
日本人女性M「うーん・・・・じゃあわたしひとりか。それでもいいですか?」
JOJO「もちろんですよ。是非お願いします」
日本人女性M「じゃあ決まり♪宿はどこですか?昼頃に迎えにいきますよ」
とんとん拍子に話がすすみ、翌日街を案内してもらうことになった
彼女たちと別れたぼくはそのまま街を徘徊し
仲良くなった地元の若者たちと酒を飲みにいった
翌日
指定の時間に宿のレセプションに降りていくと
やってきたのは昨日約束したのとは違う女の子だった
「Sabes español?」(スペイン語分かる?)
どうみても日本人の彼女が発したのはスペイン語
JOJO「いや、あんまり分からないんだけど・・・・」
日本人女子H「そーなのね。Mは急に予定が入って来られなくなっちゃったの。私が代わりにあなたを案内するように頼まれたからよろしくね」
なんか申し訳ないな
ただの口約束なんだし代打まで用意してくれなくてもいいのに・・・・
Hはおしゃべりなこだった
会話の割合は9:1(H:ぼく)
Hもこの街に住んでいるようで
つかみどころのない身の上話を聞きながら街を歩いた
カラフルな家が立ち並ぶ綺麗な街並
どうもHには現地人の彼氏がいるらしい
言葉を学ぶのに一番手っ取り早いのはその国に恋人を作ること
それは世界共通だ
スペイン語を学びたいHにはそういう思惑もあったのかもしれない
H「今日夜みんなでご飯食べる約束してるの。JOJOも来るでしょ?」
夜になってHの家に向かうとその街に住んでいる日本人が数人集まっていた
そこには彼女もいた
初対面で素っ気ないと思ったのは勘違いだったようだ
話してみるとサバサバした性格なだけだった
2年ほどその街に住んで仕事をしているらしい
色々話をしてすっかり打ち解けたぼくたちは
そこから毎日のように一緒に遊ぶようになった
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