ベラルーシで将来の嫁候補に出会った話の第5話です。
Tinderで知り合った32歳会計士のベラルーシ人美女。
2回目のデートで念願の初セックス。
しかし、痛くないように気を遣うあまり思い切り楽しめず・・・
それでもぼくは、身体の満足とは違う心の充足を感じていた。
前回までの記事
>>ベラルーシでナンパして嫁候補に出会った話 ~その1 ひたすらネトナン~
>>ベラルーシでナンパして嫁候補に出会った話 ~その2 会計士の美女とデート~
「お茶入れようか?」
「うん、お願い」
脱力してベッドに寝転がっている彼女を横目に、キッチンでお茶を淹れた。
11月のベラルーシは寒い。
この夜の気温は0℃だった。
外が寒い地域によくあることだが、ベラルーシの部屋の中はすごく暖かくなっている。
裸でいても余裕なほどに暖房システムがしっかり機能していた。
ベッドに戻って彼女の横に寝そべった。
「ロシア語教えてよ」
中央アジアを旅していたときにロシア語の勉強をはじめたが、途中で挫折し放置してしまっていた。
ネットで検索した発音表を一緒に見ながら、丁寧にひとつひとつ正しい発音を教えてもらった。
彼女が発音し、ぼくが繰り返す。
何度やってもうまく発音できないものが2つあった。
「ж」と「ы」
日本語で無理やり書くと「じ」と「うぃ」だろうか。
どう考えても彼女と同じように発音しているつもりだが、微妙に違うらしい。
何度発音しても笑いながら首を横に振っていた。
打算的だが、彼女とこのまま関係を続ければロシア語があっという間に上達するだろうと思った。
新しい言語を学ぶ最短の方法は、その言語を話す恋人を作ることだ。
「本当はあなたにロシア語は教えたくないんだけど」
「なんで?」
「だって、他の女の子と仲良くなるのに使うでしょ?」
こいつ、分かってるな。笑
「I like you」
質問を誤魔化そうとしたわけではなく、自然に出てきた言葉だった。
セックスしたいがために大して思ってもいないのに「I like you」を使うことはよくあるけれど、この時は心からそう思った。
「あなたは誰かを好きになるのに時間がかからないタイプなのね」
「そのときによるかな。時間がかかることだってあるよ」
ベッド脇のテーブルに置いていたぼくのパスポートを彼女がふと手に取った。
あ・・・
まずい・・・
ぼくはTinderの年齢を実年齢よりも若く設定していた。
彼女と初めて会った日にも年齢を聞かれて、Tinder通りの年齢、つまり「嘘の年齢」を伝えていた。
パスポートを見られたら嘘がバレてしまう。
「本当にすごい数の国に行ってるのね・・・」
パスポートに押された無数のスタンプをパラパラと眺める彼女。
ブラジルビザのページに目を落としていた彼女の目が止まった。
「あなた・・・私に言ってた年齢と違くない?」
「うん、ごめん」
「本当はこの年齢なのね」
ニヤニヤしながらぼくの顔を覗き込んでくる。
「で・・・他にはなんの嘘をついてるの? 結婚してる?」
まずいな・・・
「いや、アジア人てみんな若く見えるでしょ? いつも同じこと言われるのが面倒だから、少し若めの年齢に設定してるんだよ」
ただ若い女の子と知り合ってセックスしたいだけなのに、苦し紛れの言い訳。
「ふーん・・・」
「結婚はしてない。彼女もいない。離婚したこともない。子供もいない。借金もない。全部本当だよ。他になにか知りたいことは?」
納得いったのかいってないのかわからないが、それ以上彼女はなにも言ってこなかった。
セックス前に見せていた旅の写真の続きをみせた。
「眠くない?」
「うん。あとちょっとだけ」
そうやってしばらく写真を見続けた。
「そろそろ寝よっか」
時計を見るともう明け方4時だった。
ぼくはすぐに眠りについた。
彼女は眠れないのか、ときどき起きてはトイレに行ったりぼくに抱きついてきたりするのを感じた。
すぐに朝がきた。
ベラルーシを出国する日。
「寝れた?」
「一睡もできなかったわ」
まじか・・・
昨晩ぼくが料理している間に、彼女は散らかっているベッドを綺麗に直したり、ぼくの洋服を畳んでくれたりしてくれた。
几帳面な性格だ。
もしかしたら他人の家で他人と一緒に寝るのが気になってしまい、眠れなかったのかもしれない。
「大丈夫。私、今日休みだし。あなたが行った後寝るわ。笑」
起きがけに、そのまま二度目のセックスをした。
少し積極的になった彼女は、昨夜は恥ずかしいから嫌だと断った騎乗位もしてくれた。
外の光で明るくなった部屋の中で見る彼女の身体は、昨晩よりも綺麗だった。
白い肌と女性らしい身体の曲線。
彼女の丁寧なタッチや舌遣い、腰遣いもやっぱり心地よかった。
昨日の料理の残りものを食べて荷物をパッキングしていると、チェックアウトの時間になった。
ピンポ~ン
あっ
Airbnbのホストが来ちゃった・・・
「鍵は封筒にいれてポストに入れておいてね」って言われていたので、てっきり部屋には来ないものだと思っていた。
玄関をあけると、予想外に部屋にいたベラルーシ人女性の存在に、ホストはやや困惑した表情を浮かべた。
ロシア語で二言三言挨拶を交わすホストと彼女。
「あなたのフライト何時だっけ?」
「18時30分発だよ」
「それなら出発までまだ時間あるわね。私の部屋に来たらどうかしら?」
時間があるのはわかっていたので、その辺のカフェで時間を潰そうと考えていた。
もうお別れだと思ったが、もう少し一緒にいられる。
「ありがとう。助かるよ」
タクシーで彼女の家に向かった。

彼女はミンスクの少し郊外に住んでいた。
新興住宅地のようで、綺麗なアパートが並んでいる。
「20分くらい待ってもらっていい? 散らかってるから片付けたいの」
恥ずかしそうに彼女はそう言った。
「いいよ。ここで待ってるね」
アパートの下で彼女が部屋を片付けるのを待った。
帰国直前にミンスク郊外の女性のアパートの前に佇む自分。
不思議な感覚だ。
準備ができたと連絡がきたので中に入ると、部屋は綺麗でオシャレだった。
ぼくが借りていたソビエトスタイルの古いアパートとは大違い。

50000ドルくらい(約550万円)で買ったらしい。
会計士って稼ぎいいのかな・・・
彼女と話しながらゆっくり過ごして、余裕をもってタクシーで空港に向かうつもりだった。
18時半発のフライト。
Uberで調べると空港までは45分。
16時に出発すれば16:45に空港着。
十分間に合う。
「行きたくないな・・・」
「行かせたくないわ・・・」
彼女とくっつきながら話しているうちに、離れたくない気持ちがどんどん強くなっていった。
航空券を捨ててしまおうか・・・
そうすれば彼女ともっと一緒にいられる。
頭の中でそんなことを考え始めていた。
続く
次回が最終話です!
>>ベラルーシでナンパして嫁候補に出会った話 ~その6(完結編) 別れ間際のセックスから彼女との現在まで~
海外のラブコメをみているかんじになりますw
ラブコメw
確かにそんな感じですねw
うーん 続きが気になります!楽しい人生で何よりです^-^
甘い時間読んでて イメージして幸せな気分にさせてもらってます
めっちゃ嬉しいコメントありがとうございます!