ベラルーシで将来の嫁候補に出会った話の第3話です。
Tinderで出会った32歳会計士の美女と初デート。
最初から好感触。
会話していくうちに雰囲気が盛り上がり、バーの中でキス・・・
前回までの記事
初対面のバーでいちゃいちゃ
最初は頬にキス。
そしてそのままハグをした。
彼女の細い腕がぼくの身体に巻きついてくる。
控えめに。
ギュッと腕に力を入れ強めに抱きしめ、身体を少し離して彼女の顔を見つめた。
緑ともグレーとも薄い茶色ともとれる綺麗な色の瞳。
「目の色すっごい綺麗だね。交換してよw」
「なにそれw あなたの黒い目も綺麗よ」
彼女の口元に顔を近づけると、顔を少し背けられた。
あれ・・・
ちょっと急ぎすぎたかな・・・
顔を背けはしたものの、それはぼくを拒絶する行動では決してなく、彼女の好意的な態度はそれまでと変わらなかった。
これなら問題ない。
実際、彼女がキスを受け入れるまでにさほど時間はかからなかった。
家に誘うも・・・
キスしたりハグしたり、いちゃいちゃしているうちにあっという間に時間が過ぎていった。
注文した食べ物はほとんど手つかずのまま残っていた。
「こんなに残しちゃ悪いわ。食べましょう」
お腹はたいして空いてなかったが無理やり詰め込んだ。

彼女と会ってから2時間以上経った。
2人の距離はグッと近づいた。
頃合いだ。
「そろそろ出ようか」
「うん」
「ぼくのアパートに行こう」
「え? ダメよ」
「世界中旅行したときの綺麗な写真があるんだ。それを見に来なよ」
「ダメ。スマホに入ってないの?」
「うん、ない」(嘘)
「写真みにくるだけだよ?」
「うん・・・でも、初めて会った人の家にはいけないわ」
そう来るか・・・
すんなり着いてくるかと思ったけど、そうはいかないらしい。
でも問題ない。
彼女が断っているのは、ぼくのことが嫌だからという理由ではない。
「Ok。初めて会った人の家にいけないか・・・その気持ちはわかるよ」
コクリと頷く彼女。
「でも、今君は心の中ではもっと一緒にいたいと思ってるよね?」
強気に出た。
絶対にそう思っている自信があったから。
「・・・・」
黙る彼女。
「来たいと思ってるならその心に従おうよ」
「・・・・・・・No」
揺れているのがみてとれる。
「じゃあこういうのはどうかな。もし明日死んだらどうする? 今日ぼくと一緒に来なかったことを後悔しない?」
クスクス笑いだす彼女。
「ね? 後悔するでしょ。部屋に来たくなった?(笑)」
「うーん・・・・・・・・やっぱり今日はダメ」
路上でいちゃいちゃ
これでもダメか・・・
押しすぎても仕方ない。
ここは一旦引こう。
話題を変えてしばらく会話。
少し時間が経ったところでまた部屋に誘った。
が、最後まで彼女の姿勢は変わらなかった。
意思が固い女だ。
面白かったのは、部屋に来る来ないの攻防を続けながらもぼくたちのトーンは常に明るく、ずっといちゃいちゃし続けていたこと。
「あなたってメッセージのまんまね」
たぶんチャラいって言いたいんだろう。
最近はメッセージのやりとりの段階で男女の関係を求めていることをなるべくはっきり伝えるようにしている。
それでも会いにくるなら少なくとも「会ってみて良い人だったら・・・」的な感覚が相手にもあるわけで、可能性がない女に無駄な時間を使うことはなくなる。
なんでもいいから理由をつけて会うのも有効だが、このやり方の方が結果としてうまくいく確率が高い。
「私、そろそろいかなくちゃ」
時計をみると23時をまわっていた。
「そうだね。出よう」
会計して店を出た。
ミンスクの街は静かだ。
特に冬の天気が悪い日には人があまり出歩かないので、バーの外に人気はほとんどなかった。
霧雨でモヤがかかった視界。
オレンジ色の街灯に照らされて、旧ソ連調の味気ない建物が浮かび上がる。
冬の夜のミンスクの街並みは、切り裂きジャックでも出てきそうな怪しい雰囲気がある。
メトロで帰るという彼女を駅まで送った。
駅までは歩いて5分ほどの距離。
歩いている途中、道端で止まってキスをした。
長いキス。
店の中では少し遠慮があって軽めにしてたから。
「寒いね」
「あなたこんな薄いジャケットしかもってないの?」
「こんなに寒くなるまでヨーロッパにいると思ってなかったからね。あっためてよw」
暖かそうなウールのコートに身を包んだ彼女はぼくを抱きしめた。
通行人が時折横を通り抜けていく。
それを気にかけることなく、何度も立ち止まってはキスをした。
彼女は最後まで今夜部屋にくることを拒否した。
メトロの構内で最後にキスをしてこの夜は別れた。
決戦は金曜日
この夜をのぞくと、ぼくのミンスク滞在は残り2夜しかなかった。
焦りがなかったといえば嘘になる。
初デートの翌日も彼女を誘った。
「今日会えないかな?」
「今日は仕事がはやく終わるかわからないわ」
「ぼくは遅くても何時でも大丈夫。もし会えそうなら連絡してね」
「分かった。今日は無理かもしれないけど、明日金曜日なら仕事の後に会えるわ」
明日はミンスク滞在最終夜だ。
決戦は金曜日。
そんな言葉が浮かんで、吉田美和が歌うメロディが頭にちらついた。
さて、明日はどこで会おうか・・・
外でもいいけど、また家に行く行かないの押し問答になるのは面倒だ。
できれば直接家に連れてきたい。
「日本食好きって言ってたよね? 日本からもってきた調味料があるから、明日の夜部屋で作ろうと思うんだけど、どうかな?」
「本当? 食べたいわ!」
作戦成功。
食べ物で釣れた。
釣れたというと聞こえが悪いかもしれないが、「ベラルーシではあまり食べられない和食を作ってもらう」のは彼女にとって家に行くことの ”言い訳” として十分だ。
こうして彼女は金曜の夜に部屋に来ることになった。
ローカル市場で一緒に買い物
金曜日。
ミンスク滞在最終夜。
彼女の仕事が終わるのは18時。
先に買い物を済ませておこうと思ったが、買い物も一緒に行きたいと言われたので待つことにした。
ローカル市場で待ち合わせ。
野外に野菜がゴロゴロ並んでいる地元民向けの市場。

彼女は少し遅れてやってきた。
会うなりすぐに抱き合ってそのままキス。
大丈夫。
お互いの熱はまだ冷めてない。
手をつないで一緒に市場で買い物した。
どローカルな市場にアジア人男と地元ベラルーシ人女のカップル。
市場のおばちゃんたちの目には一体どう映ってるんだろう・・・
市場での買い物を終え、近くのスーパーで彼女が好きなワインを買って部屋に向かった。

ついに部屋へ
買い物を終えて、ぼくたちはAirbnbのアパートにやってきた。
約束した通り、日本食を作ってあげた。
「これは何をしてるの?」
「その調味料はなに?」
「あとで絶対レシピ送ってね」
料理好きらしく、次々に質問が飛んでくる。
楽しそうにしている彼女をみるのは悪くない気分だった。
食事の用意ができた。
冷やしておいたワインで乾杯。
「美味しい! 食べたことないわ!」
喜んで食べてくれた。
料理できて良かったとこういう時に心から思う。
食事を終えたぼくたちはソファーに移動した。

本当の戦いはここからだ。
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>>ベラルーシでナンパして嫁候補に出会った話 ~その4 初セックスと心の充足~
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