レインボーの開催地、砂漠の地は夜間の寒さと乾燥がひどく
外で寝ていたぼくは喉がいがいがで何度か目を覚ました
夜によく眠れなかったせいか二度寝して目を覚ますとすっかり日は昇っていた
汚れた服を洗濯して水で頭と身体を洗う
その後キッチンに食事の用意を手伝いにいった
レインボーでは食事は1日2回提供される
50人分の食事はえらい量で
2時間ぶっ続けでひたすら人参、ピーマン、ざくろの処理
「Food circle!!!!!」
叫び声のあとぞろぞろとひとが集まり
いつものように輪になって歌って「あ”ー」と声をあげて食べる
食事後
「このあとトーキングサークルやるからみんな参加してね!」
なんだトーキングサークルて・・・・
興味があったので参加してみた
参加者は輪になって座る
ひとりが木の枝を持ち、いま特定の議題があればそれについて話をする
話が終わったら木を隣りのひとにまわし、渡されたひとは話をする
話すことがなければパスするのもありだし
議題以外のことについて話してもよい
「Happy to be here」
「Love u all family」
みんなそんなことばっかり言うのですぐに飽きてしまった
20人くらいの輪を木の枝が一周して
やっと終わるー!と思ったらまさかの二週目に突入した
退散っ!!!
山の陰でう○こして
家に戻る
あっ
う○こした後はペットボトルの水を使って手で拭くんだけど
水で洗ってもう○この匂いは強烈なので匂いが完全にはとれません
そこで灰を石けん代わりに手を洗うとあら不思議
全然臭いません
清潔でしょ?
てか、う○こってFC2のNGワードだったんだね
そのまま書いたら「規約に引っかかります」ってアラートがでてきて更新できなかった・・・・
さて
ぼくがレインボーについた時に
寝床に選んだ小屋には汚い荷物が置いてあって
誰かここで寝てるんだなーと思ったら
なんとお隣さんは日本人女性だった
昨晩ぼくが寝に戻ったときにはブランケットにくるまってて姿が見えなかったし
朝起きたときにはもういなかったので翌日まで日本人が隣りにいたとは知らなかった
見た目はガチヒッピー・・・・・
薄汚れた麻っぽい布のだぼだぼした服に裸足
焼けた肌にドレッドまではいかないけど捻ってまとめた髪
5年くらい旅してるらしい
彼女は今回のレインボーに既に長く滞在していたので色々裏事情を教えてもらった
喧嘩とか揉め事が多いんだって
平和の集まりなのに・・・・・
リーダーとか運営者がいるわけではないんだけど
それでも中心になって進めていくひとはどうしても必要
そのひとたちの中で意見が会わなくて怒鳴り合いとかしちゃってるらしい
ラブアンドピースはどこいった?
せっかくなのでここで彼女に聞いてみた
「ヒッピーってなに?」
答えはシンプル
・自然回帰
・スピリチュアル
このふたつがメインらしい
自然回帰について書くと
例えばレインボーでは木の枝をわざわざ拾いにいって火をおこしている
炭とか使ったら良いのに・・・・・
環境に悪影響があるわけでもないのに・・・・・
と思ってたら、炭を使うともうそれは彼らにとって自然ではなく
「アウトドア」らしい
枝だとどうしても火は長持ちしないし
拾いにいくのもめんどくさいんだけどそこは譲らないポイントだと
他にも井戸から水を汲んだり
服は自然素材のものを着たり手作りだったり(ゴアッテクス?なにそれ?みたいな)
体調悪いのに薬を拒んでみたり(頭痛薬いる?→わたしハーブしか飲まないの。みたいな)
スピリチュアルについては
みんなやたら瞑想してたり
食事前のオーム(あ”ーの声)だったり
ひとが増えるにつれて「エナジーがどんどん集まってきてるよね!」とかわけわからないこと言ってたり
色々あったのでその辺は追々
ヒッピーと聞いて思い浮かぶもうひとつキーワードが
・フリーラブ
みんなと共有する
家族愛
こんな意味があるらしい
例えばレインボーでは男性達をブラザー
女性達はシスター
みんなのことをファミリーと呼ぶ
ひとによって頻度や程度にばらつきはあるけど
その日初めて顔を合わせたときには大体ハグをする
で、それって純粋な家族愛なの?
ってところなんだけど
まぁそこにセックスが含まれることはよくあるらしい
需要と供給の問題で
「セックスは別」と分けて考えているヒッピーもいれば
誰にでもって言うと語弊があるかもだけど
色んなひとと「愛」をシェアするひともいて
そういうひとのところにはそういう異性が集まるんだと
実際に結構な頻度でうっとり抱き合いながら
頬や時には口にキスしている様子をみかけた
それ家族愛だというなら男同士だってあっても良さそうなのに
男同士のハグはどー考えても短いし
うっとりなんてことはまずない
なんかはっきりしない感じがもの凄い違和感・・・・・
うーん・・・・・・
夕暮れ時に手をつないでいちゃつきながら人気のない方に歩いていく男女を見つめながらそんなことを考えていた
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