旅に出て2回目!中東で強盗に遭った話 〜その4 荷物を守った代償〜

男はカバンを残して待たせていた共犯者が待つバイクに走っていった

助かった・・・・

逃げていく男たちには目もくれず

カバンを拾い走って荷物が置いてある場所に戻った

パソコンやカメラが入ったサブバッグを放置していたので心配だった

モスクの前に戻ると清掃員、おじさん、おばさんの3人が立っていた

荷物は無事みたいだ

ホッとしたその瞬間

腕の痛みに気がついた

赤いドロッとした血が滴っている

飛び散った血が靴にもついていた

おばちゃんが水を持ってきてくれた

何があったのか聞かれるけど言葉がさっぱりわからない

身振り手振りで起こったことを説明した

傷口を洗ってティッシュでこびりついた血をふき取る

肉が裂けているのがはっきりと見えた

傷口は大きくない

でも少し深いみたいだ

指は動くけど痛くて力が全く入らない

肘を曲げるのも痛い

刺されたのは前腕

にも関わらず手の甲あたりにも痛みを感じた

神経とか傷ついてないかこれ、、、

おばちゃんは電話番号と名前を書いた紙を渡して足早に去っていった

一部始終を目撃していたらしい

警察に説明してくれようとしていたみたいだ

ほどなくしてモスクが開いて観光客が押し寄せてきた

受付には少し英語をしゃべれるひとがいた

出血している腕を見て何があったか聞かれる

事情を説明すると周りを巻き込んでガヤガヤ騒ぎだし、警察と救急がやってきた

モスクの裏につれていかれ応急処置を受ける

「病院に行きなさい。縫う必要がある」

嫌だ

救急で病院にかかったらいくらかかるか分からない

一応指は動く

少し縫って終わりくらいの怪我なら大したことないだろう

病院に行くことを拒否すると救急隊員は呆れた顔で去っていった

次に警察がやってきてなにがなんだか分からないうちに何枚かの書類にサインさせられた

盗られたものはなにもない

保険請求のためのポリスレポートが不要なこの状況で

彼らに期待することはなにもない

疲れた・・・・

休みたい・・・・

疲労感が押し寄せてきた

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